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メキシコシティで「死者の日」のメガ祭壇展 


メキシコシティでは毎年「死者の日」に因んだパレードが
行われますが、今年は「メガ祭壇展」が行われました。

スペイン語では「アルタール」と言い日本の仏壇に当たるものですが
普通「天」や「地」などを表す段になっており、生花や植物が
あしらわれる為故人を迎える11月1~2日だけに作られます。



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場所はソカロ(中央広場)で首都メキシコシティやメキシコ州
だけでなく東西南北の州から参加があったようです。
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タラベラ焼きのような模様があるのでプエブラ州かも
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馬の骸骨💀があるところをみると北部の牧場の多い州?
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最もよく使われる花はセンパスティル(マリーゴールド)
先住民が少しでも”太陽の温かさ”を感じるように死者に手向けていた花
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大統領オブラドール氏も訪れました。
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死者を表す骸骨でも羽の付いた大きい帽子を被りドレスを纏った貴婦人は
カタリーナ”と言い、独立戦争の頃メキシコ人でありながら
スペイン人たちの味方になりヨーロッパの文化に染まった人を表しています。

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風刺画家のホセ・グアダルーペ・ポサダが描いたもので今では
死者の日のシンボルになっています。独立した事でスペインの文化は
終わった、つまり死んで骸骨になったと言う風刺ですね。

”死んでしまった~っ” 叫ぶカタリーナ
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祭壇の作り方もここ南部では
ヤシの葉やバナナの葉などを使うものが多くなります。
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去年は隣町で似た催しがあって見に行きましたが
今年は連絡がなかったので多分なかったようです。
いずれにしても行ってみようと思っていたのですが
ここは10月31日から雨また雨。☔☔☔
直され始めているとは言えすごい悪路なので行きませんでした。



この時期一方で”世界一大きいアルタール”作りも行われています。
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今年はベラクルス州がレコードギネスになりました。
何と広さは1567㎡だったそうですよ。
ちょっと無駄を感じさせるイベントではあります。(-ω-)/
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メキシコの「死者の日」はユネスコ無形文化遺産に指定されていて
映画「007 スペクター」(実は元はなかったパレードはこの映画が
機になって始まったそうです)やアニメ「Coco」で見られます。


💀💀💀







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コメント

Re: Re:かぐや姫様

やっとわかりました!
死後のイメージが日本とメキシコではずいぶんと違っているのですね!
それで骸骨も楽しくダンスできるわけ、納得しました。
教えてくださってありがとうございます。

Re: つしまシャローム さん

早くから”火葬”に慣れている(戦後かららしい)日本人ですが
こちらではまだ土葬が普通で死体や骸骨に対するイメージも違うようです。
だいたい祭壇に飾られるのは骸骨と言っても作り物で
装飾が施されアートと言えるものです。
私は最初見た時からファンになって自分で作った事もあります。💀

仏教では悪い事をして死んだ者はあの世でも辛い”賽の河原積み”をしているとか
”地獄の窯に入れられて苦しむ”とか言われますが?
こちらでは全て清算され病気も治り毎日楽しく暮らしている(はず)と言う考えです。
愉快に笑い踊る骸骨が出て来るわけでしょうね。

Re: ゴルのママ さん

メキシコの民芸品、建築物などに見られる色鮮やかさは
陽光の降り注ぐ熱帯地域にある(南部)と言う気候の影響もあるだろうし
色に象徴されるように”強く生きて行く”と言う気持ちも表されているようです。

”無駄”には色々な意味がありますがいずれも”気持ち、精神上”
の事になり各人の”無駄と思う程度”の違いがあると思います。
また何が目的のものなのかでも違って来ますね。
例えば無駄と分かっていても祈ったり願ったりする事は誰もがする事ですし
無駄な抵抗と分かってしていた事が時に功を奏する事もあるし
何かの目標に向かってする努力は例え敵わなくても
体験、経験として自分の人生の貯金になりますし。。
ですが、この紹介している”祭壇レコードギネス”はどうなんでしょう。
私には”最大無駄のレコードギネス”に見えてしまいますよ。(-ω-)/

Re: 白黒大猫 さん

独立したのは良かったけどその後スペイン派の行政は続き
民衆は二手に分かれ”民主主義戦争”へと続いて行った
歴史の変遷がカタリーナには表れています。
植民地時代にヨーロッパから齎された文化で近代化されたと言う良い面も?
あるわけでそれをどう考えるかは”死者の日”だけでなく
国内の色んな行事の場に現れ、また日が経つにつれて刻々と変わって行ってもいます。

日本のお化けと言うと「ろくろ首」とか「お岩さん」「一つ目小僧」。。
探せば色々あるんでしょうね。
京都の百鬼夜行のイベント楽しみですね。

Re: しまぽよ さん

”ねぶた祭り”とか”阿波踊り”とかそんな感じかもしれないですね。
(どちらも見た事がないので想像です)
ただ見た目は派手でも歌ったり踊ったりと言う事はなく
故人を思う哀愁のようなものが漂う静かなお祭りです。
骸骨は”あの世ではこうあって欲しい”と言う願いが込められているんですね。

Re: ヤス さん

そう言えば去年はまだ”リモート死者の日”が行われていたのを思い出します。
故人たちはパソコンもスマホも使わないから
さぞかし寂しい思いをしたのでは(笑)
生き仏だってお墓参りを禁止された期間もありました。
全てがまあ普通に行われるようになったのが今年最大最良の事かもしれません。
でもそう思う暇もなく戦争と自然災害があって
平和と安泰は依然として遠くにあるのが残念ですが。。

Re: イネ科 さん

元々メキシコ人にとって骸骨は不気味なものではないようです。
さらに”死後の世界”の考え方から”あの世は楽しい所”(でありたい)
となっていてそれが張り子の骸骨の姿や顔に表されています。
大昔からの土着の慣習と植民地時代からのキリスト教からの信仰に
メキシコ人のアート感覚がプラスされた文化遺産に相応しいものに思えます。

Re: TD さん

カタリーナは説明にあるように当時有名な風刺画家が
生み出したもので今ではシンボルになり
また仮装やアートに利用されるものになっています。
祭壇も昔はもっとシンプルなものだったと思われますが
年を経て様々なアイデアが加えられさらに職場とか施設とか
地域で行う大掛かりなものになりやはりアートに近いものになって来ています。
個々の生活からは段々と遠くなっていく伝統の行事が
こう言う形で今後にも伝えて行けるのは良い事ですね。

Re: 徒然散歩 さん

日本は仏教、こちらはキリスト教(宗派によって違いますが)の
人が多い事で自ずと骸骨や死体に対する思いは違って来そうです。
火葬と土葬の違いもありそうですね。
死後のあの世の在り方もこちらでは病気や精神上の苦しみ
また犯した罪からも逃れて皆楽しく過ごしている(そうありたい)と考えます。
だから得てして骸骨は明るく楽しいものになっているわけです。
マリーゴールドの”太陽の色”もそのイメージをいっそう強めるものになっていますね。

No title

「死者の祭り」は日本でのお盆にあたるものなのですね。
骸骨が、日本人の私にはちょっと露骨すぎるように思えて・・・
もしお盆に仏壇に骸骨が置いたあったら…と想像すると汗が(笑)
こちらではナスとキュウリが供えられます。
お盆には地獄の窯の蓋が開いて死者の霊が帰ってくるということですが、先祖の皆さん、普段地獄で暮らしているのでしょうか…などと考えたりしますが(笑)

No title

とても色の渦の中で派手なのがメキシコらしいです
陽気で華やかなのは骸骨が可愛くさえ見えます 笑
映画がきっかけなのですかいい情報です
ちょっと賢くなれました
無駄なこともしないと経済が動きませんので多めに見てください
エジプトのピラミッドも人々のよい仕事としてなりたっていましたのでね
無駄なこともしないと 

No title

叫ぶカタリーナに声出して笑ってしまいましたw
でもそれがヨーロッパからの侵略やそこからの独立とかいう歴史を考えるとなんかその叫びに深みが感じられますね。
ところで最近?日本の京都では百鬼夜行のイベントをやってますよ。
今年は延期で来年になりましたが、私和風のお化け大好きなので今度見に行こうと思ってます↓
https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=3647

No title

かぐや姫さま
青森のねぶた祭にひってきするくらい盛大に祝う?
のですね。
死者の骸骨みていると、みんな笑顔にみえます。
楽しいお祭りですね。
しまぽよより

No title

コロナ過も過ぎ去って各地お祭りが盛大に行われてますね。来年は「ギガ祭壇展」でしょうか。
死者の日、ガイコツだけじゃなくて進撃の巨人までいるわ~。(^^;
馬の骨の上に鳥の骨も付けて欲しい・・・ 😆

骸骨

>メキシコの「死者の日」はユネスコ無形文化遺産に指定され
不気味な骸骨が 堂々とおでましにびっくりです 
が・・・ユーモアを感じました

こんばんは〜

メキシコでは、「死者の日」のお祭りが大々的に行われるようですね。

日本のお祭りや お盆の行事では目にしない骸骨が、
至る所に登場して、死者のキャラクターになっているようです。

その中で、カタリーナは ユーモラスなキャラのようで面白いです。

こんばんは

骸骨と言えば、小学校の理科室の隅の方に置いてあったのを思い出しました。
それ以外はほとんど見ることもなかったけれど、ハロウィンで玄関先に頭蓋骨を飾ってあるのを見て時代は変わったなぁ~~と。
メキシコの死者の日に飾られる骸骨たちはみんな楽しそうに見えます。
まわりの花や祭壇がどれも明るい色できれいな配色だから余計に楽しく見えますね。
故人を迎える為のお祭りですものね~
子供の頃、お盆の時には仏壇の前のテーブルの周りを竹の笹で飾ってあったような記憶が少しのこっています。今はまったくそんなことしていませんが・・・
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