パン・デ・ムエルトの美味しさの秘密はAzaharの香り
昨日11月1日と今日2日はメキシコの伝統行事「死者の日」
日本の行事で言えばお盆で祝日です。
色々な祝い方が地方によってあるものの
お墓参り、レソ(法事)をする事などは同じです。
日本と少し違うのは花以外の食べ物のお供えはお墓には持って行かず
”アルタール”と言う祭壇を作りそこにお供えする事です。
お供えには故人の好きだったものの他に郷土料理や伝統の食べ物があり
そこに必ずあるのがパン・デ・ムエルト(死者のパン)です。
その昔アステカ族は”生贄”を神に捧げていましたが
その人の心臓?をとって煮て食べる事で追悼していたんだとか。。( ゚Д゚)
それを見たスペイン人が残酷な習慣を止めさせるため
代わりに始めさせたのが”死者”を表すこのパン。
中央の丸いものは頭蓋骨、四方に伸びる長いものは骨
また哀れみの涙を表していると言われます。
長い間に伝統の丸い形でないものや骨の模様のないもの
詰め物を入れたものなども作られて来ていますが
どれもある独特の香りがしています。
アサールazaharの香りです。
azahar(アサール)とは白い花を表すアラブ語が語源で
主に柑橘類の香りのある花を指します。
この辺に最も多いライム↓
アサールはアラブやヨーロッパで古くから
健康維持、特にストレス解消や質の良い睡眠を得るための
ハーブとして使われていました。
メキシコでもハーブティーがどこででも手に入るし
オーデコロンや香水もあります。
パンかハーブティーか香水かどれが一番先に広まったかは
分かりませんが、家族や親しかった故人を思い出して
辛い寂しい思いをする事も多い「死者の日」に
安らぎを与えるハーブを使うのは良いアイデアですね。
🌿🌿🌿🌿🌿
さて伝統行事に欠かせない食べ物と言えば
パンよりもとうもろこしを使った”タマレス”です。
↓
色々種類がありますがこれはトウモロコシを砕いた後さらに
漉した生地の”マサ・コラーダ”に豚肉料理が入ったもの。
以前はこの死者の日には家族の他に友人、知人、隣人を呼んで
レソ(法事)をしタマレスを供する人が多かったんですが
数年前から物価高が始まりその後パンデミックがあり
ほとんどなくなりました。(*´Д`)
2年前代わった職場ではカトリックでないため死者の日は
祝わないと言うのもありせめてパンを買おうと
隣区のパン屋さんへ行ったらまだ焼いている途中でした。(o|o)
と言う事で近くのパン屋でちょっと雑な作りのパンをゲット。
まあ骨も付いているから良いでしょう。(笑)
飲み物はチャンプラード(ココアとオートミールの温かいもの)
アサールの香りに少しクリームチーズが入っていて
美味しかったです。😋
「ディア・デ・ムエルト」(死者の日)の他の事に続きます。
♰♰♰
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